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こども哲学対話

遺伝子研究や脳科学研究が進み、生命科学革命が、これからの私たちの生活を変えていくことになりそうです。
これからを生きる算楽塾の塾生たちに、ぜひ、考えてもらいテーマです。

授業30回目を記念して、「頭が良くなる薬」世界会議を開き、超ディベートを行いました。

 

 

超ディベートとは、相手を言い負かすディベートとは違い、お互いの言い分を受け入れ、共通にある関心を探り、建設的な第三のアイデアを打ち出していく共通了解志向型対話です。

精神疾患の治療薬がスマートドラッグとして、海外で利用が広がっています。
今後、知的能力増強剤や遺伝子操作による能力増強など起こっていくかもしれません。そのことについて話し合われました。

実際に共通了解志向型の対話で話し合ってみたところ、学校やこれまでの生活でディベートに慣れている塾生も多く、ついつい議論になってしまいます。

大人も同様ですが、建設的な対話は簡単ではありませんね。共通了解を見出そうとする姿勢や雰囲気を育んでいきたいです。

 

 山下 洋輔 はこれまで10年近く「こども哲学対話」に取り組んできました。

「考え方は人それぞれ」や「答えのない問題に話し合えたことに意味がある」というまとめになってしまわない工夫が必要です。

山下の友人であり、哲学者 苫野 一徳が『はじめての哲学思考』で示した「共通了解志向型対話」は、哲学対話を失敗させない知恵であり、本質観取への近道です。