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青空の下での算楽塾サロン「素数大富豪大会」

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2020 - Adventarの18日目の記事です。

昨日は なきゃのLv.29さんの記事でした。

算楽塾サロンは、子どもも大人も共に楽しめるようなテーマで集まれる場を、参加者みんなで作っていきたいと考えています。

そこで定番となったのが素数大富豪大会です。

 

塾長の山下は、柏まちなかカレッジといって、まち全体を学校に見立て、誰もが先生となり、一生学び続けられるようなコミュニティを運営しています。

https://kashiwamachinaka.jimdofree.com/

 

その中に、魁!!!歴史塾という歴史を語り合うコミュティがあります。学校の歴史が嫌いだった人も、今でも歴史を趣味としている人も、仕事としている人も、楽しめる場を、みんなで作ってきました。歴史好きの人たちにとって、貴重となっています。

 

算楽塾サロンでは、数学好きの人たちが集まり、参加する子どもたちは、学校の授業とは一味違った算数・数学に触れられる機会を作りたいとも考えています。

 

東葛飾高校数学研究会の高校生に、イベントのアイデアを相談したところ、教えてもらったのが、素数大富豪でした。2018年の夏くらいだったと記憶しています。

 

そして20189月に算数・数学に特化した学習教室である「算楽塾」を立ち上げ、一生モノの学力を育てることを打ち出しました。

201810月から授業が始まり、同月末に第1回算楽塾サロンで素数大富豪大会を開催することができました。

 

小学四年生から、中学生、高校生、大学生、大人が集い、同じゲームを楽しむことができました。

兄弟も少なくなり、家族や友達それぞれも忙しくなり、トランプをやりたくても仲間と時間を作るのが難しくなったきた今日この頃。

こんなトランプの会の意義を実感しました。

 

 

参加者からは、ラマヌジャンのタクシー数やグロタンディーク素数など、数学者の逸話をご説明頂きました。いくらでも話は出てきそうでした。もっと数学の話をお聴きしたいと思った人もいたはずです。

 

会場は、屋上にも籍を備えるTHE LIFE さん。

算楽塾の授業でも、いつもお世話になり、感謝しています。

素数大富豪大会の終わった後、大人の参加者はビールを飲みながら、大会を振り返ることができました。

 

「参加する子どもたちは、学校の授業とは一味違った算数・数学に触れられる機会を作りたい」という目的の算楽塾サロンでしたが、運営する算楽塾講師陣も、参加した大人たちが十分に楽しんだイベントでした。

 

 

その後も月に1回くらいのペースで、素数大富豪大会を開くうちに、『QK部 トランプゲーム部の結成と挑戦』作者のキグロさんもご参加頂きました。

遠方からもお越し頂く方も増え、素数大富豪の魅力に驚かされたのを覚えています。

 

何回か参加した人たちも増えてくると、みなさん、業界っぽい雰囲気が出てくるものですね。

 

初めての参加者はルールと有名な素数が書かれた紙を見ることはOK、参加して3回目までの参加者はメモOKとしながら、誰もが楽しく参加できる形を模索しながら開催してきました。

 

そんなことを言いながら、山下は自分が勝つことに精いっぱいだったという指摘もされていますが・・・

 

第1回算楽塾サロンで素数大富豪大会を開催して1年後には、マスパーティ2019で活動を紹介させて頂くことができました。色んな方とも知り合う機会となり、私の活動も広げていこうというところで、2月から新型コロナウイルス感染症の拡大という事態になりました。

 

 

3月に『QK部 トランプゲーム部の結成と挑戦』が出版されましたが、算楽塾は3月からオンライン授業に切り替えました。

 

新入生募集の時期と重なったこともあり、今年は経営的に厳しいですが、オンラインに切り替えたことを前向きにとらえたいところです。

 

ただ素数大富豪大会のオンライン開催は実現できていません。

 

素数大富豪大会を開いてきた算楽塾サロンは、地域に根差し、世代を超えた交流が生まれる数学コミュニティの輪を広げていきたいという思いで運営しているため、どのような形で再開できるかを模索中です。

算楽塾では、小学生高学年向けに、折り紙やゲームなど身近なものを教材に、手作業を重視し、対話しながら、自然の美しさや知る喜びを体感し、学び続ける姿勢を身につけ、さらに中学入試問題も解けるようなプログラムを開発してきました。

 

また、算楽塾は、実社会に接し、学校だけでは得られない学びの機会を提供してきました。

 

 

国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)によるオンライン授業では、社会の第一線で研究されている方々からお話をお聞きできました。

将棋会館を訪問し、実際に将棋を指すことも体験しました。柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)と連携し、まちまるごと博物館イベントでのビブリオバトルに塾生が出場したりもしました。

 

算楽塾サロンも止まってばかりはいられません。

来週、柏ふるさと公園で、伊能忠敬の測量を実際に体験します。

左の写真は予行演習。

12月26日には梵天や杖先方位盤も準備します。

 

素数大富豪大会については、オンラインで開催するか、また青空の下で開催できないか、とにかく算楽塾らしく開催できるよう工夫していきます。

 

みなさん、ぜひともお知恵をお貸しください。